おかえり、はやぶさ

はやぶさの持ち帰ったカプセルが、無事回収されたようです。中身が楽しみですが、中に何も入っていなくても、十分すぎる成果と言えると思います。
なにせ幾多の困難を乗り越え地球に戻ってきたはやぶさ、その武勇伝はもはや語るだけ野暮というものでしょう(前にイオンエンジンの時だけ書きましたが、あれ以外にも山ほどあったのね・・・たっぷり暇があればJAXAの過去記事など漁っているところですが、止まらなくなりそうなので我慢・・・)。故障しまくってなお帰ってくる本体の超タフな?設計と、あきらめの悪すぎる(ほめ言葉)相模原の中の人達に、ああ、すげえや・・・と改めて感動を覚えました。最後に地球を撮るとか、なんとも粋じゃあありませんか。
そして、個人的に意外だったのは、その関心の高さ。何日か前から各種メディアでも取り上げられ、昨夜はJAXAのサイトがとてつもなく重くなっていました。ここまで話題を集めたサイエンス(とテクノロジー)のトピックは、最近なかったのではないでしょうか。プロジェクトX(なつかしい)も真っ青のストーリーに、小惑星というかっこいい宇宙の話という点、メディアで取り上げられたことが関心を加速したであろう点の他に、広報の仕方というのも、その理由としてあったように思われます。
Twitterなどの使い方がうまかったというのもありますが、やはり、どういう考え、目標で、どういうことに挑戦して、どんな結果になっているのか、しっかり伝えていくのが、科学にたずさわる者にとって大事なんじゃないかと、改めて思いました。
今回の一件で、未来の科学者がうまれたであろうことを祈りつつ。いまさらですが、おかえり、はやぶさ