Ubuntu 10.04にmozcを入れてみた

Ubuntuでの漢字変換、デフォルトではAnthyというものが入っているのですが、これ、だいぶ前の開発のようで、精度がいまひとつ、というか、ぶっちゃけ悪かったりします。クリーンインストールで学習がリセットされたせいか、あるいは10.04になって微妙にいじってあるのかもしれませんが、どうも最近ストレスがたまるので、かのGoogle日本語入力オープンソース版、mozcを入れてみました。
オープンソース版ゆえGoogleならではのマニアックな人名や用語の一発変換はできませんが、基礎的な部分は同じだそう。もちろんLinux対応。Ubuntu10.04は公式にパッケージのビルドが確認されていて、オフィシャルの指示(英語)に従ってさくっとインストールできます。
以下まんまコピペ。まずは入ってないものをインストール。-devなパッケージまで必要なのかどうかわかりませんが、オフィシャルにこう書いてあるのでそのままインストールしました。gypも入れます。

% sudo apt-get install g++ python libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev libprotobuf-dev protobuf-compiler libgtest-dev subversion devscripts debhelper libqt4-dev gyp

home下にディレクトリを掘って、ものを落としてきます。

% mkdir -p ~/src/mozc
% cd ~/src/mozc
% svn co http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src

でもって、パッケージをビルドしてインストール。ビルドは何分かかかります。

% cd src
% debuild -uc -us
% sudo dpkg -i ../ibus-mozc_x.x.x.x_*.deb ../mozc-server_x.x.x.x_*.deb ../mozc-utils-gui_x.x.x.x_*.deb

x.x.x.xみたいな部分にはバージョン番号が入ります。Tab補完でどうぞ。
あとはIBusの設定を開いて、インプットメソッドのタブの、インプットメソッドの追加ー日本語ーmozcを選択し、追加ボタンをポチッと。見えないときには一回ログアウトしてやると、見えるようになるかもです。順位を上に上げてやれば、デフォルトでmozcが使用されます。
iGoogleの検索窓でたまーにおかしくなるときがありますが、iGoogleの検索窓は鬼門なのでまあ気にしないことにしましょう。変換精度はATOKほどではありませんが、結構良好。学習具合は未知数ですが、デフォルトでは、Anthyは勝負にならないレベル、と個人的には感じます。
予測変換も出ますし、結構おすすめかと。そのうちapt-get一発で入るようになったりするのかなあ。