JR西日本で間引き運転

東北地方太平洋沖地震の発生から半月が経ちました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆様が一日も早く落ち着きを取り戻せることをお祈り申し上げます。
首都圏では計画停電などで混乱が見られる一方で関西では特段の影響はなかったのですが、ここにきてJR西日本から4月より昼間には京阪神を含めて(京阪神以外では一部終日)運転本数を減らす旨の発表がありました。直流電動機に使うブラシのかなりの部分を生産している工場が被災し、調達が厳しくなったということのようです。ほとんどが交流電動機を使う新系列車両に置き換わっている本線系や、225系の投入、春のダイヤ改訂で昼間の103系205系の運用が縮小した阪和線は100%運行が維持されますが、103系、201系で運行される環状線は80%、直通快速くらいしか207系以降の車両の走らない大和路線は65%の運行と、路線によって少し明暗が分かれています。ブラシの材料の生産は4月上旬より再開し、子会社工場が原発事故の被災区域内のため出来なくなっている加工も他社へ委託して再開する模様ですが、普段から作るのに何ヶ月かかかるような部品らしいので、元に戻るのは夏以降かもしれません。ちなみに特に直流電動機の割合が高いと思われる南海や京阪は数ヶ月分の在庫があり、頻回の点検により交換周期を延長して対応するとのこと。
アメリカでも一部自動車の生産が止まったりと、原発停止に伴う計画停電によるものを含め、影響の大きさが思い知らされます。